自販機アイス
大阪に住んでいたとき、
最寄駅にアイスの自販機があった。
ふだん買うわけではないのだけど
あの自販機があるだけで何だかテンションがあがった。
売ってるアイスは通常のアイスより小ぶりで
ちょっと高め。
それでも、自販機だけでしかお目にかからないシュッとした細身のコーンアイスと
白いプラスチックの棒つきのアイスとが
なんとも言えぬ特別感を醸し出している。
たまに食べたくなると買って
電車を待ちながらあるいは、
1.2本電車を見送りながらホームで食べる。
しかもなかなか美味しいのだ、これが。
ホームで食べるというのがまたいいのかもしれない。
そして、嬉しいことに、つい最近私の通勤経路の駅にこの自販機が設置された。
毎朝毎晩、前を通るたびにちらっとみてにんまりしてしまう。
そしてさきほど仕事の帰り道。
『疾風の女子マネ!』という小説を読んでいたら、なんとこの自販機が出てきた!
「直は、ホームでグリコのセブンティーンアイスをおごってくれた。チョコミント味をチョイスして、ホームのベンチに座る。」
ひゃ!
あれは、セブンティーンアイスというのか!
そうか、グリコだったか。
と、電車の中で1人興奮。
「セブンティーンアイスはちょっぴり硬い。冷たくて、歯ざわりしか感じないチョコを、すっきり香るミントでくるむようにして噛む。そのうちほぐれてきて、チョコが溶けて甘さがたった。」
わかるー!
電車を降りて、
思わずこの勢いのまま買って食べようかと思ったら
すでに自販機前で悩んでいるお兄ちゃんがいて笑ってしまった。
また今度にしよう。
お兄ちゃんは何味をかったのかしら。