日々のあれこれ

東京在住、ときどき大阪。

悩み聞きます

JR新宿駅から西武新宿駅に向かって歩いていたら目の前を男の人がウロウロしていた。

彼は手に厚手の紙を持っていて、それを通行する人に見せている。

ハグしてくれ的なやつか?

と思ったら

 

あなたの悩みを聞きます

 

と書かれていた。

10分300円だったか

30分100円だったかそんな感じ。

 

私の横を歩いていた高校生の男子たちに

悩み聞きますよ!と話しかけている。

笑いながら一人の男の子が

実際どうやって聞くんですかと

尋ねる。

すると男は、

こうやって並走しながら聞くんです!

と男の子達と歩幅を合わせて歩きながら説明していた。

にぎやかに笑う男の子たち。

 

通り過ぎながら

悩みってなんだろう。

私だったら何を話すだろうかとまじめに考える。色々ありすぎて逆に思いつかない。

 

彼からアドバイスされるんだろうか。

それともただ相槌をうつだけの受容系だろうか。

正直ちょっとお茶でもしたい感じだった。

なんとなく血走った目の彼が

どんな心境でそんなことをしているのか

色々聞きたくなった。

お茶ご馳走するので、ちょっとどこかで話しませんか。

言ってみたかったけど、その勇気はなく

後ろ髪引かれながら駅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

チャーミーが来る日

昨日行けなかったので

今日縁切り寺へ。

何となく人間関係を整えた方が良い気がして

久しぶりに(と言っても今回が2回目)陽運寺へ。

雨上がりのせいかとてもすっきりと気持ちの良い境内。

 

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そのまま近くの須賀神社へ。

前来たときは社務所が閉まっていて

人もいなくて寂しかったけれど

今日はフリマもやってて穏やかに賑やか。

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ちょっと迷って小さいお札お守りを購入。

お金渡して、ものをもらうはずが、

巫女さんが私に手渡してきたのは御朱印

須賀神社のサインがされた紙。

私の頭は、「???」

そんな私を見て巫女さんも「?」

ハッと気付いて、あ、違いました!

と袋に入れたお守りを手渡してくれた。

 

なんだか面白いやりとりだった。

 

お参り中は近くの教会の鐘が

キンコンカンコン鳴り響いてた。

 

今日は台風24号、その名もチャーミーが

日本列島を縦断するようで、お店も電車も早めに閉店ガラガラ。

 

うちで待機しているけど、

まだ静かで、静かすぎてこわい。

本当にくるのか。

いつものパターンだと大したのが来ないまま終わる東京の台風だけど、今回はどうも違うらしい。

 

チャーミー、可愛い名前して結構凶暴。

どうなることやら。

 

 

停電したので

今日は一日休みなので、

縁切り寺にでも行こうかと思いながら

なんとなく家でウダウダしていたら

お風呂で回っていた換気扇が

ひゅんと力なく音をたてて止まった。

 

あら?故障か、と思ってスイッチをパチパチ。

つかない。

もしやと思って電気のスイッチを入れてみるが

やっぱりつかない。

あら、停電?

台風これからなのに?

 

こんなとき便利なのがツイッター

だれか呟いていないかなと思って

「停電 小平」で調べたら

停電!ていう呟きあり。

あ、やっぱり停電なのね。

やたらとヘリコプターがうるさく飛んでるし  

遠くで消防車やらパトカーやらが騒いでいる。

 

今夜はキャンドルナイトか?

と思いながら、スマホの充電が気になり

電池買いに行こうかとブラブラ外にでる。

 

なんの停電なのか不明なため、街の人たちがみんな外に出てウロウロしている。

近くの100円ローソン行ったけど

ドアに殴り書きで

「停電のため閉めています。」とあった。

そりゃそうだよね。

 

今日はおとなしく放置していたことをやれと言うことだなと観念して家に帰る。

 

暖簾を完成させよう。

ずっと片方だけが玄関に下がっている状態。

針に糸通して縫おうとした瞬間、

ガスの機械が

正常です!としゃべった。

1時間で復旧。

 

そのまま暖簾と向き合う。

 

やっと完成。

原因は不明で、Yahoo!ニュースにもあがってこない。

なぞな停電、ありがとう。

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大地讃頌

だいちさんしょう。

中学生のとき合唱で歌った歌。

すごく好きで、コンクールのときは

やたらと張り切って練習してたっけ。

 

先日安住さんのラジオ

安住紳一郎の日曜天国)で

安住さんがこの大地讃頌について話していた。

 

安住さんはバス担当だったのだが、

バスパートは全く音程が変わらずで

最後の盛り上がりもなく終わるという。

 

それでかー!

と私の中でひとつ納得。

クラスで放課後練習してたときの

男子の退屈そうな雰囲気。

なるほど、そういうことだったのかと

今になって腑に落ちた。

 

https://m.youtube.com/watch?v=3oOHRmvH2Y4&t=1421s

(2018.9.9 開始から20分前後→電車の中で聞くのは危険。笑いを抑えられません)

 

自販機アイス

大阪に住んでいたとき、

最寄駅にアイスの自販機があった。

ふだん買うわけではないのだけど

あの自販機があるだけで何だかテンションがあがった。

売ってるアイスは通常のアイスより小ぶりで

ちょっと高め。

それでも、自販機だけでしかお目にかからないシュッとした細身のコーンアイスと

白いプラスチックの棒つきのアイスとが

なんとも言えぬ特別感を醸し出している。

たまに食べたくなると買って

電車を待ちながらあるいは、

1.2本電車を見送りながらホームで食べる。

しかもなかなか美味しいのだ、これが。

ホームで食べるというのがまたいいのかもしれない。

 

そして、嬉しいことに、つい最近私の通勤経路の駅にこの自販機が設置された。

毎朝毎晩、前を通るたびにちらっとみてにんまりしてしまう。

 

そしてさきほど仕事の帰り道。

『疾風の女子マネ!』という小説を読んでいたら、なんとこの自販機が出てきた!

 

「直は、ホームでグリコのセブンティーンアイスをおごってくれた。チョコミント味をチョイスして、ホームのベンチに座る。」

 

ひゃ!

あれは、セブンティーンアイスというのか!

チョコミント、私もチョコミントだわ。

そうか、グリコだったか。

と、電車の中で1人興奮。

 

セブンティーンアイスはちょっぴり硬い。冷たくて、歯ざわりしか感じないチョコを、すっきり香るミントでくるむようにして噛む。そのうちほぐれてきて、チョコが溶けて甘さがたった。」

わかるー!

 

電車を降りて、

思わずこの勢いのまま買って食べようかと思ったら

すでに自販機前で悩んでいるお兄ちゃんがいて笑ってしまった。

 

また今度にしよう。

お兄ちゃんは何味をかったのかしら。

 

 

 

 

大阪のおじちゃん

4年住んだ大阪を離れて、

生まれ育った東京に戻ったけれど、

大阪に帰ってきたときのホッとした感じは変わらない。

 

池田駅について

お水を買おうと思ってレジに並んだら

私の前のおじちゃんがくじ引きを引いていた。

レジのお姉さんから

紫色のうまい棒を手渡され、

「へぇ、こんなんくれるんかぁ。おおきに!」

とおじちゃん。

 

そんなやりとりにただただ、和む。

 

バス停に並んだら今度はそのおじちゃんが私の後ろに並んで来た。

何やら後ろで手を動かしている。

前に並んでいた小さい女の子に向けて

ジェスチャーをしているのだ。

 

バスに乗って目的地で降りたら

ほとんど人が降りることない停留所なのに

もう1人降りた。

おじちゃんだった。

 

黒いリュックを背負ったおじちゃんが私の前を歩く。

リュックには白い文字で小さくhappinessと書いてあった。 

 

大阪は小さな幸せが日常にあって

知らない人に心救われることがたくさんある。

 

なんだかんだで月1で大阪に来て

人間らしさを取り戻してまた東京の生活に戻る。

 

のれん

大阪にいる間に完成させたいと思いつつ、

帰ってくる理由をここに残しておきたいという思いもあり、

未完成のままで東京に引っ越した。

 

その手織りの暖簾がやっと今日完成。

 

織り機から外すと

一枚の布としての存在感がすごい。

長さ190cm。

今までで一番安定した織り目でよい感じ。

 

でもこれは暖簾なので、 

真ん中で切らなければならない。

 

せっかく織ったのに切るのやだなぁと思ったけれど、

チョキンと真っ二つにするのではなくて、

切るための隙間を作るために丁寧に何段か糸を抜いていく。

ひとつひとつの作業がなんとも愛おしい。

そういう感覚は初めてだった。

私はときどき意味もなく先を急ぎすぎる。

 

終わりに近づくのがなんだか寂しい感じがして、今はちょっとじーっと布を眺めて最後の裁断と、端っこの糸の処理を中断している。

 

やっぱり二枚に分けるのは一番最後にとっておこう。

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